女子高生の憂鬱な毎日

思ったことをつらつらと

信頼するということ

弓道を1年生の4月下旬頃に始め、もう2年が経とうとしている。
月日が経つのは、早いもので、あっという間に3年生になり、引退まで、残り約1カ月。

弓道は的中するだけでなく、射技の美しさも重視している。汚い射で的中をしたとしても、それは中て(あて)射に過ぎない。私達は、正しい射をすれば必ず中(あた)るという意味の「正射必中」を目標に掲げ、日々励んでいる。

本番の大会は2つあるが、最初の個人での出場に関しては残り2週間。
そんな中、先日、Twitterで匿名アカウントで散々なことを言われた。

簡単に言えば、「先輩が完璧に出来ていないのに私ら後輩に文句言うな!」とのこと。

私は唖然とした。

これは先輩後輩の関係であれば仕方のないことであり、先輩が仮に出来ていなくても、「後輩だから」という理由だけで、言うことを聞かなくてはいけないことが当たり前である。

一個しか年齢は変わらないのに...という理不尽さで人は成長するし、社会に出た時に嫌な先輩への立ち回り方が分かる。
部活動での上下関係というのは、そういうものだと思っていた。
が、2年生はどうやら違うらしい。

そして、この問題が起こってから、数日が経ち、私は2年生のことを全く信頼することができなかった。

すると、先生は話の場を設け、さながら授業のようなものを開いた。様々な話をしたが、1番伝えたかったのは、私たち弓道部が失ってしまったものは「信頼」だという。そして、3年生が信頼してやれ、とのこと。

2年生から信頼を壊したうえに、3年生からまた信頼してやれ、というあまりの暴挙さに驚きを隠せずにいた。

信頼とはお互いに尊敬しあうことだと私は思う。それは後輩でも同級生でも、それは同じだと感じる。そして、3年生は2年生に尊敬されていないと言われているのに、2年生を信頼する、つまり尊敬することはどれほど難しいことなのだろう。

だが、もう引退も目前、本番の大会も控えている。自校の弓道部というチームの信頼がボロボロに崩れ落ちている今、きっと私たちは優勝なんて、とても難しいだろう。

一体、「信頼」とは何だろう